2010/03/23

低域の処理(その3)「超低域の確認」 

本日は低域のコントロールについて。

VUメーターはすごく振れているのに音圧感がない。これは人間の耳にはほとんど音として認識されない超低域成分でVUメータが振れているだけで、キックやベースの基本成分が足らない時に起きる現象です。

原因は、
(1)超低域成分の多い音源を選択している。
(2)キック、ベースで、同じ帯域を強調している。
(3)キック、ベースで、ある特定の音域が共鳴している。

マスタリングでの対策は
・キックのみならローカット(ハイパス)フィルターをかける。
・マルチバンドコンプ等で帯域を区切りレベルを下げてみる。

多くの場合はこの二つで解決出来ます。もしベースが原因ならシェルビングEQでその帯域を見つけ下げる必要があります。

ハイパスフィルターの帯域は20Hz~40Hz辺り。
マルチバンドコンプで下げる帯域は80Hz~160Hz以下。
ベースの帯域は25Hz~100Hz辺り。

音の密度が上がりVU計の振れが下がっていればOKです。ヘッドフォン、ラジカセでも低音の鳴りが改善され、聴きやすくなっているはずです。

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